唐崎松下拝別山陽先生

作者:山本 真也

2021年04月23日更新 2021年04月23日開始 [ 1話完結 ] [その他マンガ]
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作品紹介
江戸時代の詩人であり画家、江馬細香の漢詩 小津夜景さんの訳に感化されて漫画にしてみました。 「唐崎の松下で山陽先生とお別れする」 作:江馬細香 訳:小津夜景 わたしは岸にたち あなたは船に乗り 船と岸で見つめあって 別れを惜しんでいる 人影がしだいに 湖煙にかき消されつつ小さくなり 風を孕んだ帆がついに走り出したそのとき わたしはあなたを罵るかのように慟哭した 松の下をどうしても立ち去ることができない 碧く広がるさざなみがぼんやりと涙にかすむ この二十年で七度お別れしたけれど 今日ほど言葉にならないさよならはなかった 江馬細香 1787〜1861 山陽先生 1782〜1832 細香27歳、先生33歳くらいで出会う。 先生が求婚するも江馬父に反対される。 山陽は別の人と結婚するが細香は愛人のまま生涯独身。 美濃に住む細香が京都の先生に会えたのは18年中7回のみ。 結構変わり者の二人だったでしょうか。 恋愛ものなど自分に描けるはずもないけれど、ぽかんと消えていく儚さと、妙に清々しいさっぱりさを表現してみました。

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  • ううっ…胸に刺さる シリーズものもいつかやってみたいです 作品説明のところに訳いれまし...
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作者情報

長く油絵をやっていましたが、最近漫画を描き始めました。主に古典、歴史を題材に短編漫画を描いています。
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